ソーシャルビジネス実習

活動ニュース

山形で初のソーシャルビジネス実習・修了報告会開催 2010/11/7

2010年11月7日、山形でNPOハーバランスによるソーシャルビジネス実習の修了報告会が開催されました。

今回ソーシャルビジネス実習には山形大学、東北芸術工科大学などから14名の学生が参加し、地域課題の解決にに取り組む企業や団体で、約1か月間のプロジェクトに取り組みました。「小野川温泉の新企画!まるごとプロデュース」プロジェクトでは、山形大の1年生2名が、温泉活性化のための持続可能なイベントづくりに挑戦。地元商店などの協力も取りつけて、ご当地ゆるきゃら「にゃん小町」のスタンプラリー「にゃんめぐり」を実施しました。山形新聞に掲載された記事が、こちらからご覧いただけます。

「にゃん小町」スタンプ集めよう 米沢・小野川温泉、児童らが早速挑戦

「全国の中小企業の経営者が集まる一大イベントを支える!」プロジェクトでは、全国の若手中小企業経営者が集まる大イベントの裏方を山形大学の男子学生2名が支えきり、その活躍は「中小企業家同友会新聞」にも掲載されました。「山形名物<玉こん>の可能性を探る!」プロジェクトには、将来仏像修復の仕事をしたいという東北芸術工科大の学生さんが取り組みました。玉こんにゃくの移動販売、畑仕事、内勤、HP制作・・と、多彩な仕事をこなし、障害者施設と地域のつなぎ手として活躍しました。

参加した学生からは、「異質な人との関わりの中でコミュニケーション能力が向上した」、「地域との関係の中で、外部の力が役立つには、内部でそれを引き出そうという力が必要だということに気づいた」、「顧客を意識したデザインを考えるようになった」、「楽しくない仕事なら、『いかに楽しくするか』を考える」、といった学びが報告されました。

受入企業のメンターからは、「学生の能力の高さに驚いた。枠を取っ払い、何が面白いかを考える力になる。」、「自分で模索しながら考える力がついたのでは。」といった評価を受けました。また、終了後は受入企業の皆さんとハーバランスの意見交換会が開かれ、山形でのインターンシップのあり方も含めて活発な議論がされました。山形では、ようやくインターンシップが地域の生態系づくりの手法として認知され始めたところです。今後、山形の特性に合った仕組み作りが期待されています。