ソーシャルビジネス実習

カリキュラム事例

琉球大学 おきなわ起業家留学(2010年度前期)

コーディネート団体:有限会社ルーツ

■概要
「同志」「師匠」「現場」との出逢いの場。自らを見つめ、自らを磨き、自律した次世代の担い手へと成長していくことを目的とした約3ケ月の自己変革プログラム。社会起業家による講座、キャリアワークショップなど事前セミナーを行い、3週間の地域密着型インターンを通じて当事者意識をもって地域の課題解決に取り組みます。

■カリキュラム
科目名:経営学演習Ⅰ、Ⅱ(2単位)
対象学部・学年:環境産業科学部・3,4年

■特徴
インターンOB・OGとの交流の機会を多く設定し、先輩・同世代からの学び・気づきを多く得られるようにプログラムを進めている。
琉球大学では2011年度からの正課カリキュラム化を提案しており、一般共通科目として単位認定される予定。

プロジェクト紹介


◇ 六次産業化による一次産業の課題解決型プロジェクト

連携先:株式会社日本バイオテック
内容:海ぶどうの養殖農家で働きながら農家が抱える共通課題を肌身で体験する。海ぶどうアイスの加工販売(二次)、生産現場の体験プログラム(三次)等を組み合わせた六次産業化を推進し、持続可能な一次産業の構築に貢献する。


◇ 古民家再生を目的とした地域づくりプロジェクト

連携先:NPO法人島の風
内容:人口1700名の伊是名島にて古民家再生事業に取り組む。もともと「共同売店」だったところを、新たに「NPO法人島の風」の事務所として再生させる。島の景観を大切に守りながら、古民家周辺を灯篭で飾り楽しむイベント「しまあかり」の企画づくりに従事(11月には学生リーダーとして運営)。

担当教員の声


琉球大学 観光産業科学部 教授 大角 玉樹氏

大学のキャリア教育の多くが単なる就活支援であり、インターンシップも丸投げが多いなかで、「おきなわ起業家留学」は地域社会の問題を実際に解決し、その過程で多くの人たちのアドバイスを受けながら人間的成長が可能になるユニークなプロジェクトです。これから大きく世界に羽ばたいていく人材育成につながるプログラムを共同開発していきたいと思います。


琉球大学 森 万里奈氏

農業に興味があったけど踏み込めなかった自分。そんな現状に疑問を感じて、自ら学び、主体的に動くことが求められる「おきなわ起業家留学」に参加しました。自分が理想に描いていた農業と、生産現場で見たリアリティとでは、とてつもないギャップがありました。今は本気で、自分が農業を変えてやろうと動き出しています。


株式会社日本バイオテック マネージャー 油田 友規氏

目先の仕事としてはそれほど緊急度が高くないけれども、今後の事業展開を考えると、緊急度が決して低くはない仕事を、インターン生とともに前に進めたくて受け入れました。彼らはとても役に立ってくれたし、自社の新たな可能性に気づくヒントをくれました。今後は長期インターンも受け入れていきたいと考えています。



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