ソーシャル・ビジネス・リサーチ・インスティテュート

活動ニュース

LFA投資対効果分析チーム、中間報告会実施! 2011/7/4

7月4日、LFAチームの中間報告会が交通会館で行われました。

まず、LFAの取り組みの学力向上(偏差値アップ)への効果を測るため、米国の教育NPO、TFA(Teach For America)のプログラムによる学習効果についての文献調査結果発表がありました。

これはLFAが、このTFAのモデルを世界に普及することを目的としているTeachFor Allと連携を取りながら活動しているという背景からです。次に、データをアンケートやインタビューから取るための設計プランについて。これによって実施実績のある短期プログラムである、寺子屋くらぶ事業におけるLFAの
事業インパクトを定量/定性の両面から明らかにしていきます。

また、偏差値と大学進学率の関係、つまりLFAの事業が学生の偏差値向上に貢献することが、彼らの大学進学率の向上にも繋がるという証明をするための、現時点までの調査結果を発表。最後に大学進学率向上による経済的効果を、生涯賃金ベースで計測した数値の発表がありました。これらの個々のリサーチを統合して、最終的にLFAの取り組みの経済的効果を測定していきます。

質疑応答の時間やプレゼンの間にも、一般教師とTFA派遣教師の教師経験年数の差や、偏差値と大学進学率もしくは学費負担力と大学進学率の因果関係の程度、そもそもの偏差値の算出方法についてなど、たくさんの質問や意見が飛び交う有意義な時間となりました。

定量的な数値を出すためにはそれに影響を与える様々な要因について考慮することが必要ですが、それをするには限界があります。できるだけ信憑性の高い数値を出し、且つ想定される色々な質問に対応できるようなリサーチが求められており、それがLFAのこれからの活動を支えていきます。

今回話し合ったことをもとに、また最終報告に向けてプロジェクトは前進していきます!(文・満留)

個人奨学金リサーチプロジェクト、早朝キックオフ! 2011/6/7

個人奨学金リサーチプロジェクト、早朝キックオフ!

6月7日の朝7:00。早朝の渋谷にて、個人奨学金ネットワーク創立のためのリサーチプロジェクトのキックオフミーティングが行われました。

まずはひととおり自己紹介を終え、その後駒崎さんより今回のプロジェクトが生まれた経緯と目的をお話いただきました。創立を目指している個人奨学金ネットワークは、「社会投資家」から寄付を集め、半年間大学生にチャレンジする機会を与える「プログラム奨学金」の仕組みを提案します。

例えば、自分の母校に「被災地支援プロジェクト」というテーマで50万円の奨学金を創設。そのお金を原資に学生たちが被災地支援のプロジェクトを立ち上げ、回し、その経験を通して育っていく支援をするということが、可能になるかもしれないのです。これは国だけに頼ることなく、民間で将来の日本を担う人材を育成していくことを目指しています。

リサーチ内容として具体的には、主要大学の個人奨学金設立状況の調査、そしてアンケートとヒアリング結果をもとに、大学における個人奨学金の設立用件と社会投資家のニーズ調査を実施します。

自分の名前のついた奨学金を大学に作れるというのがこの奨学金のキーなのですが、これが出資するインセンティブに繋がるのかが特に興味深い点です。

朝食を食べながらのミーティングでしたが、駒崎さんを含めSALのリサーチプロジェクトへの参加経験をお持ちの方が多かったこともあり、ツボを抑えた、安定感のあるキックオフでした。

6月28日の中間報告会に向けて、まずは大学の奨学金設立条件のリサーチを各自実施します。7月中旬の最終発表まで、これから急ピッチで進んでいきます!(文:満留)

ケアプロ、中野にてプロジェクト・キックオフ! 2011/6/5

ケアプロ、中野にてプロジェクト・キックオフ!

6月5日に、『健康弱者白書』作成に向けたケアプロのリサーチプロジェクトのキックオフミーティングが開催されました。まずPMの青木さんを中心に、これから調査する内容とその方法について議論しました。

ケアプロ代表の川添さんに適宜インプットをいただきつつ、たくさんの意見や質問が飛び交いました。結果として、調査内容は主に2つに分け、健診弱者とは何か、そしてケアプロはどこまで健診弱者の健康増進にアプローチできているのかを検証することになりました。

今回はケアプロのオフィスにて集まったこともあり、終始アットホームな雰囲気でのミーティングでした。これからの方向性が明確になったことに加え、メンバー全員が中野の現場を見ることができたことは大きな収穫でした。

実際にワンコイン健診を受けられた方もいました。ケアプロでは、自分で採血器具を指先に押し当ててボタンを押すことで、瞬時に出る針によって血液を出して試薬で吸い取り検査します。痛くないと聞いていたアソシエイトの皆さんでしたが、「輪ゴムではじいただけみたいだ」と改めて驚かれていました。また、携帯サイトで自分の検査結果を見られることも便利だと感心されていました。

まずは7月3日の中間報告会に向けて文献調査を進めると供に、アンケートとヒアリングで調査する項目を決めていきます。お店を見たりワンコイン健診を体験し、みなさん更に意欲が高まった様子でした!(文:満留)

LFA投資対効果分析チーム、キックオフ! 2011/5/29

LFA投資対効果分析チーム、キックオフ!LFA投資対効果分析チーム、キックオフ!

5月29日、早速『日本における大学生教師派遣モデルへの投資効果分析』に向けたLFAチームのキックオフミーティングが開催されました。
まずLFAとアソシエイトのみなさんで、改めて目的を共有するためのディスカッションが行われました。

そもそも誰にどのようなメッセージを届けるべきなのか、そのためにはどんなデータが必要なのか、などをプロマネ・楠本さんによるミクロ経済学のレクチャーも交えながら、考えていきました。
例えば企業は社会的な意義の多い事業を支援するし、自治体は経済的な効果、教育委員会は子供へのメリットを重視します(あくまで傾向ですが)。LFAへの投資に対する効果を最大限可視化するために、プロジェクトの進め方を決定しました。

それぞれの経験を活かした役割分担もスムーズに進み、予定の時間よりも早くお開きとなりました。
次のミーティングは7月上旬です。その場でどのような報告があるのか楽しみです!

写真は楠本さんからのプレゼント。LFAのオフィスに引き取られることになりました。(文:満留)

スリール(株)堀江敦子さんプロジェクトキックオフ! 2011/5/8

5月8日、ETICオフィスにてスリール株式会社 堀江敦子さんリサーチチームのプロジェクトキックオフを実施しました。

プロジェクトマネジャー・大松さんのリードで、3ヶ月のおおまかなマイルストーンとスケジュール、
そして役割分担を決定する堀江さんチーム。

その後はグルメなリーダーの指揮のもと、引き続きランチミーティングになだれこみ、
スリールのプログラム改革とニーズカバレッジ拡大につながるディスカッションが盛り上がりました。

新しいコミュニティを創出するスリールの事業がリサーチによってどう進化するのか、注目です。

SAL第2期リサーチ 共有セッションを開催! 2011/2/20

2011年2月20日(日)、活動の総括と共有を目的として、SAL第2期アソシエイトによる、共有セッションを開催しました。

今回発表があったのは、以下のプロジェクトです。

  1. ・休眠口座基金創設プラン策定
  2. ・自死遺族支援事業のあり方
  3. ・ドロップアウトの若者のための学習支援事業
  4. ・イキイキ働ける職場作りに取り組む事業・読書振興に関する事業

アソシエイトの皆さんは、2ヶ月という限られた時間の中で、これら5つの「社会課題のリサーチ」に果敢に取り組みました。参加されたアソシエイトの何人かに感想を聞きましたが、一様に「楽しかった!」とおっしゃっていたのが印象的でした。

リサーチプロジェクトの魅力の1つは、多様なバックグラウンドを持つメンバーが協力して課題を克服する達成感もあるようです。休眠口座基金創設のリサーチに関しては、内閣府の関連委員会において総理が「休眠口座」に言及するなど、リサーチ結果が政策に与えるインパクトの可能性を感じさせました。

SALは、「またリサーチしたい!」というアソシエイトの皆さまと、社会課題に取り組む起業家が一緒になって取り組める仕組み作り、世の中にインパクトを与える仕組み作りに、引き続き尽力して参ります。

2期アソシエイトの皆さま、お疲れ様でした!(休眠口座プロジェクトは引き続き継続します。)